ドタバタ劇が続いた2022年加熱式タバコ値上げ騒動~トクをした人、損をした人は?

こんにちは、自称・加熱式たばこマイスターのパパ中西@リラゾです!

先日、2022/10/1より実施される加熱式たばこの値上げの内容が財務省によって承認され、正式に値上げされる銘柄がほぼ確定しました。

いつもなら、全銘柄の値上げがもはや風物詩となっていましたが、今年はなにやら状況が違う!

一旦値上げすると発表されたにも関わらず、後日撤回され、価格据え置きになる銘柄が続出!

結果として、150種類以上ある銘柄のうち、値上げされるのは57銘柄にとどまり、3分の2以上の銘柄は値段がそのままになる状況に…。

反面、1箱600円の大台に乗るアイコス3対応の「マールボロ」をはじめ、古くからある機種対応の銘柄は値上げ対象となり、対応機種の違いによって明暗が分かれた結果となりました。

時系列で情報を整理してみると、このお値段据え置き合戦のウラには「プルームX」を発売するJTさんの必死のシェア拡大戦略が引き金になっているように思いました。

このページでは、10/1から実施される加熱式タバコの値上げ銘柄が確定するまでの一連の流れを振り返るとともに、どれを吸っている方がトクをして、また損をしたのか、考察してみたいと思います。

2022年10月からの値上げは既定路線

そもそも今回の値上げは、突発的なものではなく、財務省が設定した5回に渡る加熱式タバコへの税率アップの計画的なスケジュールによるものです。

2022年 たばこ 値上げ

平成30年から段階的に行われ、この10月で最終的な値上げとしてスケジュールされていたものでした。

たばこは許認可制の事業で、価格の変更を行うには、財務大臣に申請を行い、認可を受ける必要があります。

通常ならばメーカー各社はこのスケジュールに沿って、粛々と値段を上げる申請を行い、ユーザー的にはますます財布が厳しくなる状況に陥る流れ(苦笑)になります。

その予測通り、8/16にはまず最大手であるアイコスを擁するフィリップ・モリス・ジャパンが全銘柄を1箱20円(1本あたり1円)値上げする発表を行い、あとは各社それぞれ追随するものと思われました。

参照:8/16 フィリップ・モリスからのプレスリリース(PDF)

8/25 JTの値上げ発表に異変が。

いつもと状況が違ったのは、8/25にJTが加熱式タバコの値上げについて発表したプレスリリースからです。

参照:8/25 JTからのプレスリリース(PDF)

この時の値上げの内容は次の通り。

  • プルーム・テック専用銘柄 現行 570 円 → 改定 600 円
  • プルーム・テック・プラス専用銘柄 現行 580 円 → 改定 600 円
  • プルームX専用3銘柄現行 440 円 → 改定 470 円

低温加熱型のプルームテックシリーズは、600円の大台に乗りました。

しかし、主力アイテムである高温加熱式の「プルームX」用の銘柄のほとんどは、値上げ自体が発表されず、お値段据え置きとなったのです。

唯一値上げになるプルームX用3銘柄は、通販限定でカートン買い専用のスティックのため、シェア的にもかなり少ないと考えられます。

500円ワンコインで買える「キャメル」とアイコスのスティックを比べると価格差が1箱50円~100円となり、価格的な優位性は俄然高まると思えた瞬間でしたね。。

8/26 グローも追随!?

JTの翌日にはアイコスに次ぐシェアを誇るグローを発売するBATも値上げに関する発表を行いました。

参照:8/26 BATからのプレスリリース(PDF)

こちらは少しややこしいのですが、ブランドごとに値上げする銘柄と据え置きになる銘柄が混在する玉虫色な内容となっていました。

グローハイパー(太いスティック用)

  • 「ネオ」「クール・ネオ」…1箱20円の値上げ
  • 「ケント」「ラッキーストライク」…据え置き

グロープロ対応(細いスティック)

  • 「ケント」「ネオ」…1箱20円の値上げ

グローハイパーの中でも「ネオ」はもともと値段が高めに設定されており、主力銘柄である「ケント」「ラッキーストライク」はお値段据え置きと、こちらもアイコスとの価格差を意識した内容です。

特に「ケント」はワンコイン500円のスティックであり、当サイトがユーザー300人に実施した人気スティックアンケートでも、上位ベスト3はケントが占めるほど、根強い人気を誇っています。

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グローハイパー全種類

値上げによってワンコインで買えないイメージダウンを避けた結果といえるでしょうか?

ここまででメーカー3社の値上げ幅が出揃い、あとは10/1を待つばかり…となっていました。

ところが…

8/30 フィリップ・モリスが突如再申請、アイコスイルマ対応たばこは一転据え置きに。

事態が変わったのは8月も終わりになろうとする30日。

16日にすでに財務省に申請し、認可も受けていたアイコスの一部のタバコについて異例の再申請が行われました。

参照:8/30 フィリップ・モリスからのプレスリリース(PDF)

その内容は、

  • アイコスイルマ対応テリア…600円→580円に
  • アイコスイルマ対応テリア…550円→530円に

値上げするつもりだったアイコスイルマ対応のスティックは、一転、すべてお値段据え置きになりました。

アイコスイルマは昨年度に発売され、今もっともフィリップモリスが注力するアイテムです。

絶対的王者であるシェアを誇っているものの、近年はグロー、プルームXの追い上げも激しく、かって7~8割を占有していたシェアも現在はそこまで高くないと思われます。

1箱あたりの価格がさらに開くことで、よりシェアを奪われることを危惧して急な変更が行われたと推測します。

8/31 JTも値上げ再申請、プルームテックプラスも値上げなしに。

明くる31日には、このアイコスの動向をみたのか、JTからも異例の再申請が。

参照:8/31 JTからのプレスリリース(PDF)

  • メビウス・プルーム・テック専用 現行 570 円 → 再申請 580 円(8 月 31 日認可 600 円)
  • メビウス・プルーム・テック・プラス専用 現行 580 円 → 再申請 580 円

プルームテック・プラスはこちらも一転、お値段据え置きに。

さらにプルームテックも値上げ幅が10円となり、600円の壁は超えることがなくなりました。

600円の銘柄がアイコス3のマールボロだけになったことにより、逆に高額感が目立ちやすくなったイメージを恐れての値段据え置きになったのでしょうか…?

9/1 グローもダメ押しで値上げ再申請、値上げ銘柄が大幅に少なく

ラッシュはまだまだ収まらず、最後はグローも異例の再申請。

参照:9/1 BATからのプレスリリース(PDF)

主力機種である「グローハイパー」では、当初「ネオ」のすべての銘柄が値上げされる予定が、通販限定の4銘柄を除いて値上げは見送られ、「クール・ネオ」4銘柄のみが520円→540円の1箱20円の値上げとなりました。

ただし、他2社とは違うしたたかな動きをしていることもまた事実で、主力ラインから外れつつある細いスティックの「ケント」は一律30円の値上げと、当初20円の値上げ幅からさらに10円アップする皮肉な結果に(笑

ちなみに、グローも値上げは当初10/1から実施の予定でしたが、11/1からの実施に1ヶ月延期されます!(9/27追記)

どれを値上げしてどれを据え置くのか、収支のバランスを見ながらギリギリの判断をしていたのかなあ…?なんて思ってしまいます。

今回の値上げでトクをした人、損をした人は?

加熱式タバコスティック全種類

このように、8月から9月にかけての数日で一度出した申請をすべてのメーカーが覆すことになりました。

現在加熱式タバコを発売している3社合計で150種類近くの銘柄が発売されていますが、結果として値上げ対象になるのは57銘柄で、全体の3分の1程度にとどまっています。

値上げ据え置き銘柄が増えたといっても、増税は全銘柄にプラスされるわけではあり、その分は実質的にメーカーが利益を減らして負担することになります。

大部分の加熱式タバコユーザーにとっては、税込み価格は変わりませんが、商品価格としては実質値下げに近い結果となり、ありがたや~の一言です。

値上げ対象になる銘柄をブランドごとにまとめると次のようになります。

  • アイコス3/2.4:「マールボロ」「ヒーツ」一律20円の値上げ
  • グローハイパー:「クールエックスネオ」「ネオ定期購入専用品」だけ20円値上げ
  • プルームX:「キャメル定期購入専用品」だけ20円値上げ
  • グロープロ:「ケント」は30円、「ネオ」は20円一律値上げ
  • プルームテック:「メビウス」一律10円の値上げ
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加熱式たばこ 値上げ

使用する機種によって明暗が分かれているのも特徴で、据え置きでトクをした人、値上げで損をした人は次のようになります。

据え置きでトクになる機種を使っている人

  • アイコスイルマ
  • プルームX
  • グローハイパー/プラス
  • プルームテックプラス

値上げで損になる機種を使っている人

  • アイコス3
  • グロープロ
  • プルームテック

現在メーカーがシェア拡大に注力する機種の銘柄中心に値上げが据え置かれ、古くから存在している機種の銘柄は容赦なく値上げ…。

各社シェア拡大を目指す上での動向をはっきりと示した内容となっています。

くわしい銘柄別の情報はこちらからご覧ください。

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価格据え置き銘柄が増えた要因は?

最初にご紹介した通り、加熱式たばこは、これまでも値上げは数回行われていましたが、基本各社横並びの対応が通例となっており、一部値段据え置きがあったとしても、少数の銘柄にとどまっていました。

なので、最終値上げの段階でここまで据え置き銘柄が増大したり、一度出したものが変更されるのは、ワタシが知る限りですが、なかなか異例のことです。

ここまで据え置き銘柄が増えた要因として挙げられるのが

  • JTのプルームX拡大戦略
  • 一箱600円突破への壁

の2つが挙げられると思います。

1.JTのプルームX拡大戦略が値段据え置きの引き金に

時系列的に、そもそも値上げしない銘柄を最初に打ち出したのがJTが発売するプルームXです。

プルームXは高温加熱式タバコとして、アイコス、グローに次ぐ第三のデバイスとして昨年発売されました。

高温型加熱式タバコは、JTが今もっとも注力する分野で、タバコ界全体で見ても、今後伸びしろのあるカテゴリーです。

実際、シェアに関しては伸びているようで、執筆時点で最新のJTの株主向けの報告を見ると、2021年から2022年の半期までで、出荷ベースでほぼ数字をほぼ倍増させています。

プルームXシェア進捗

プルームXのたばこスティックは1箱500円のキャメル、570円のメビウスの2つのブランドがありますが、実際にほとんどの人が吸っているのがワンコインで買えるキャメルです。

当サイトが実施した人気スティックの調査によると、上位アイテムのほとんどがキャメルで占められていました。

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プルームXランキング

つまり、デバイスを選ぶ上で、スティックの価格は見栄え上とても大事なわけで、据え置きにすることで、さらにシェアを伸ばしていくはある意味正攻法といえると思います。

こうなると、黙っていられないのがプルームXの上を行く上位2社です。

特にアイコスに関しては、最大手であるが故に、真っ先にシェアを削られてしまう対象となります。

そのまま値上げしてしまった場合、1箱50円~100円の価格差がついてしまい、いくら吸い味がうまくても、コスパの面でやむなくプルームXに乗り換えされてしまう確率が高くなりそうですね。

グローについても、競合となるグローハイパーでは、当初同じくワンコインで買えるケントや12本で290円のラッキーストライクのみ据え置きにしていましたが、全体的には値上げ銘柄が増えてしまいます。

あえて据え置き銘柄を増やすことで、リーズナブルな加熱式たばこのブランドの維持を目指したのではないかと思います。

その分、ニッチな加熱式タバコとなってしまったグロープロの値上げ幅が逆に増えてしまうグロープロユーザー的には泣ける展開になってしまいましたが(ワタシです)

2.一箱600円突破への壁

もうひとつ、今回のドタバタ騒動で印象的だったのが、メーカーとしても1箱600円に乗せることには見た目上、相当ナーバスであった点です。

加熱式タバコでは唯一となるJTの低温加熱型のプルームテック、プラスに関しては当初どちらも600円の予定でした。

しかし、据え置き銘柄が増えることによって600円がより目立つことを危惧したせいか、プラスに関しては580円据え置き、テックも10円値上げの580円にすることで高額イメージをギリ払拭した感じです。

逆にアイコスは、結果としてこのウィークポイントを上手に使っていると思います。

アイコス値上げ

今回の値上げで、アイコス3の「マールボロ」は1箱600円になりましたが、あえて値上げして高く見せることにより、相当する現行機種アイコスイルマの「テリア」1箱580円との価格差を打ち出し、イルマへの乗り換えをよりすすめていくための良いフックになったと思います。

まとめ

2022年加熱式タバコ値上げについてまとめてみました。

据え置き銘柄が多くなったことは、ある意味アイコス、グロー、プルームの三つ巴のシェア拡大競争の恩恵を受けたといってもいいかもしれません。

この恩恵を受けられない古いデバイスを吸っている方(ワタシもです)には残念な結果となりますが、これ以上値上げがおきないことを祈りつつ(笑、締めたいと思います。

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