こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!
IQOSユーザーでは密かに注目を浴びているアイコス互換機(2度吸い機)ですが、吸っていると、吸い殻につく焦げ目が純正デバイスより多いですし、さらに2回吸うことで、体に良くない害が発生するのでは?と思う方がいるかもしれません。
ワタシもそう思っていて常々調べていたのですが、今回、厚労省の研究班が複数の互換機を使って測定したデータが公開されていたので、読んでみると次のようなことがわかりました。
- アイコス互換機は、純正IQOSより有害物質が多い傾向
- 特に一酸化炭素(CO)は最大で純正品の約24倍検出された製品あり
- ニコチン・タールは最大約2倍、発がん性物質TSNAsは最大約3倍
- 互換機ごとの差も大きく、さらに加熱温度によって発生する有害物質の量が異なる
結論、このデータを見る限り、たばこ代は半分になるが、健康リスクは純正品より高いと理解して使うべきことがわかります。
実際のくわしい内容をご紹介するので気になる方はご覧ください!
アイコス互換機(2度吸い機)とは?
アイコス互換機とは、IQOSの発売元であるフィリップ・モリス社以外から発売されている非公式の喫煙デバイスです。
テリア・センティアといったアイコスイルマ専用たばこの形状に合わせて吸えるようにしているものの、加熱方式が異なっています。
互換機の特徴として、さらに一度吸った吸い殻をもう一度加熱して吸うことができるいわゆる「二度吸い」(二次喫煙)にも対応していることが特徴です。
アイコスの互換機の加熱方法と2度吸いできる仕組み

アイコス純正デバイスと互換機では、加熱方式が根本的に異なっています。
アイコス純正デバイスの加熱方法は内側加熱といって、スティックの中心部に内蔵された金属片をIHで加熱することで周りのタバコ葉から蒸気を発生させています。
対して、IQOS互換機は共通して、スティックの巻き紙の上からヒーターで加熱する外側加熱を行います。
そのため、純正デバイスと少し異なるものの、似たような味を楽しむことができます。
さらに内側加熱の場合、スティックの中心部が加熱されるため、1本吸った後でもスティックの外側には蒸気を発生させる成分が残ったタバコ葉があります。
互換機は、この外周部に成分が残っているタバコ葉を再加熱することで蒸気を発生させて2度吸いできるようになっています。
アイコス互換機は中国メーカーを中心に大量の本体が発売
アイコス2度吸い機は、IQOS公式非公認のデバイスで、主に中国メーカーから色々なブランドで発売されています。
スティックを入れる形状や、加熱方式といった基本的なスペック以外、例えば加熱温度や、喫煙できる回数、機能性などは、商品によってバラバラで、統一した規格はありません。
販売されている商品の数も多く、網羅するのが難しいのですが、リラゾでは有名どころの使用感や吸いごたえをランキング形式でご紹介しています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!アイコスには、公式に発売されている本体以外に、二度吸いできる非公式の本体デバイスがいくつか発売されています!ただし、同じ二度吸いデバイスでも、それぞれ機能や吸い[…]
アイコス互換機の害はどれくらい?純正品と有害物質を測定比較した研究データ概要
令和6年度に発表された「加熱式たばこ IQOS ILUMA 互換機の主流煙から発生するニコチン、一酸化炭素、たばこ特異的ニトロソアミンの分析と比較」では、厚生労働行政推進調査事業の調査による、アイコス純正デバイスと互換機それぞれで喫煙した場合に発生する有害物質量が公開されています。
互換機は、具体的な名前が伏せられた上で各デバイス5台ずつ用意され、「テリア レギュラー」を使用し、共通した測定方法(HCI法)で発生した測定量が公開されています。
測定された有害物質の内容は、「ニコチン」、「タール」、「一酸化炭素(CO)、発がん性物質の一部「たばこ特異的ニトロソアミン(TSNAs)」の4種類です。
さらに最大何℃まで加熱されるのか、実際の加熱温度も計測されていて、それぞれの具体的な数値は次のようになっています。(本文では8種類となっていますが、データ上はA~Jまで10種類となっています)
| IQOS ILUMA (純正品) | 互換機A | 互換機B | 互換機C | 互換機D | 互換機E | 互換機F | 互換機G | 互換機H | 互換機I | 互換機J | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| メーカー公表加熱温度(℃) | 記載なし | 265℃ | 280℃ | 記載なし | 280℃ | 記載なし | 350℃ | 350℃ | 320℃ | 280℃ | 350℃ |
| 実測加熱最高温度(℃) | 343±16.9℃ | 416±181℃ | 252±52.3℃ | 281±49.8℃ | 244±26.8℃ | 300±75.6℃ | 361±63.2℃ | 215±67.4℃ | 343±39.1℃ | 473±82.0℃ | 414±66.5℃ |
| ニコチン量(mg/本) | 0.88±0.06 | 0.77±0.26 | 1.07±0.12 | 1.05±0.21 | 0.83±0.19 | 1.25±0.10 | 0.91±0.12 | 0.56±0.05 | 1.00±0.21 | 1.68±0.29 | 1.10±0.21 |
| タール量(mg/本) | 10.2±1.23 | 11.0±1.85 | 9.50±1.10 | 9.50±1.43 | 10.50±3.08 | 11.7±1.29 | 14.7±1.73 | 6.84±1.18 | 8.76±1.49 | 19.5±11.4 | 17.6±6.27 |
| 一酸化炭素量(mg/本) | 0.43±0.01 | 検出限界以下 | 検出限界以下 | 検出限界以下 | 検出限界以下 | 検出限界以下 | 1.15±1.02 | 検出限界以下 | 検出限界以下 | 10.3±13.7 | 4.83±3.75 |
| TSNAs(ng/本) | 12.8±0.77 | 18.5±3.07 | 19.8±4.40 | 13.3±2.27 | 20.9±6.58 | 17.3±5.19 | 18.1±0.98 | 17.2±7.89 | 18.2±2.60 | 36.8±7.03 | 25.1±8.38 |
【成分別結果】アイコス互換機(2度吸い機)は総じて害が多い傾向にある

アイコス純正デバイスと、互換機で測定された4つ有害物質の発生量を比べると、発がん性物質(TSNAs)は、純正品より総じて発生量が多く、さらに加熱温度が高くなればなるほど、タール、一酸化炭素の発生量も多くなる傾向がわかりました。
製品ごとにバラツキが多いものの、ニコチン・タールは最大約2倍、TSNAsは最大で約3倍、一酸化炭素(CO)は、検出限界以下の製品もあれば、純正品の約24倍が検出された製品もあります。
- ニコチン:純正デバイスが0.88mgに対して互換機は0.56~1.68mgと製品ごとに大きな開きがある
- タール:純正デバイスが10.2mg/互換機は6.84〜19.5mgと加熱温度が高くなるほど増える傾向
- 一酸化炭素量:純正デバイスが0.43mgに対して加熱温度が高い互換機は10.3mgと高値を示す
- TSNAs:純正デバイスが12.8ngに対して互換機は13.3〜36.8ngとすべてで高い値が出る
ここからは、ニコチン・タール、一酸化炭素(CO)、発がん性物質(TSNAs)をそれぞれ順番に、アイコス本体と互換機を比較して紹介していきます。
ニコチン量の比較。アイコス互換機が最大2倍多い結果に
互換機から発生するニコチン量は、0.56〜1.68mg/本と、純正品の0.88mgに比べて少ない製品もあれば、約2倍の量を発生する製品もあります。
ニコチン量のみ、加熱温度の高さと比例関係はないようで、加熱温度が約252℃の互換機が1.07mg/本である一方、416℃と高い加熱温度の製品が0.77mg/本と低い結果になっています。
互換機ごとの細かな加熱メカニズムの違いがニコチン量の違いに影響しているのかもしれません。
| IQOS純正品 | 互換機 | |
|---|---|---|
| ニコチン量 | 0.88mg/本 | 0.56〜1.68mg/本 |
タール量の比較。アイコス互換機が最大2倍多い結果に。
互換機から発生するタール量は、6.84〜19.5mg/本と、純正品の10.2mgと比べて最大約2倍の差がある結果となりました。
タールとは、タバコ業界においては発生する煙(蒸気)から水分とニコチンを差し引いた総量のことをいいます。
加熱温度が純正品より低い互換機では、相対的に少なくなる傾向ですが、純正品を超える350℃以上の加熱温度である互換機はタール量は多くなっています。
一部の2度吸い互換機では、紙巻きたばこのような燃焼由来のタールが発生していることも確認され、全体で見れば純正品より有害性は高いと判断できます。
| IQOS純正品 | 互換機 | |
|---|---|---|
| タール量 | 10.2±1.23mg/本 | 6.84〜19.5mg/本 |
一酸化炭素(CO)の比較。検出限界以下もあれば最大24倍になる互換機も。
互換機から発生する一酸化炭素(CO)量は、検出限界以下〜10.3mg/本と、純正品より少ない製品もあれば、最大24倍多い製品もあり、大きなバラツキがある結果となっています。
こちらも加熱温度の高さに一定の関係性があり、純正品の343℃に比べて低いデバイスは総じて測定限界以下となっています。
ただし、350℃以上の加熱温度のある互換機では、どれも純正品の0.43mgを超えており、中には10.3mgを発生する製品もあります。
| IQOS純正品 | 互換機 | |
|---|---|---|
| 一酸化炭素(CO)量 | 0.43±0.01mg/本 | 測定限界以下〜10.3mg/本 |
TSNAsの比較。すべての製品で純正品の発生量を超える。
互換機から発生するTSNAs量は、13.3〜36.8ng/本と、すべての製品で純正品を超える発生量があることがわかりました。
TSNAsとはたばこ特異的ニトロソアミンというたばこ葉の乾燥・加工過程で発生する強力な発がん性物質の総称のことで、この調査では、その中で4つの成分の発生量の合計を比較しています。
こちらは加熱温度と相関関係はなくいずれも純正品より高い数値が発生し、最大で3倍以上の数値になった製品もあり、有害性は高いと判断できます。
| IQOS純正品 | 互換機 | |
|---|---|---|
| TSNAs量 | 12.8±0.77ng/本 | 13.3〜36.8ng/本 |
アイコス互換機で二度吸いしたら有害物質はもっと増えるのか?

この調査は、いずれもテリアの新品のスティックを使った結果で、ユーザーの主な用途である「二度吸い」には触れられていません。
ただし、互換機では、総合的に純正品以上の有害物質を発生させている上、二度吸いすることによってさらに発生量は増えると考えられます。
なぜかといえば、互換機で加熱した吸い殻を見ると、共通して純正品はあまり見られない「焦げ跡」がつきます。
この焦げ跡こそがタールそのもので、一度吸って発生しているタールに加え、二度吸いによってさらにタールが増えることになります。
二度吸いすればわかりますが、最初に吸ったときと比べどこか焦げ臭い感じが強くなり、その分有害物質も増えている可能性は高いです。
アイコス互換機は買ってもいいアイテムなのか?

タバコ自体、有害なものであり、加熱式たばこでも有害物質の量は紙巻きタバコに比べて少ないとはいえ、ゼロではありません。
結論、さらなる健康への害を心配するのであれば、アイコス互換機は次の4つの理由で純正品よりもおすすめできないと考えます。
相対的に有害物質の量が純正品より多い
今回の調査結果を見る通り、全体的に見ると有害物質の発生量が新品のスティックを使っても純正品より多く、より健康の害を少なくする面では控えたほうがよいといえるでしょう。
加熱温度など互換機の細かなスペックが判断できない
互換機の中には、加熱温度が低いため、タール量や一酸化炭素量が純正品より少ないデバイスもありました。
これを選べば純正品より害が少ないとも言えますが、残念ながら、これらの製品の具体的な名前は公開されていません。
さらに、加熱温度のスペック自体が公開されていない製品もあります。
つまり、より加熱温度の低い製品を選ぼうと思っても確実に探し当てることが難しくなっています。
互換機に個体差があり安定していない
全ての互換機にいえる訳ではありませんが、同じ型番の互換機でも個体差によって有害物質の発生量が変動し、ばらつきが大きいようです。
厚生労働行政推進調査事業の調査資料をみると、ある製品では個体ごとに分析値が異なり、必ずしも一定した量ではないことが言及されていました。
加熱装置を 5 台購入して主流煙の捕集を 行ったところ、分析値が変動するためばらつきの 大きい製品であることも確認された
互換機の製造メーカーは、ほぼ全てが中国製で、もともとはフィリップ・モリス社の許諾を得て作っていない上、統一した規格もない以上、品質管理の面で純正品と同じ信頼はおけないようです。
スペック上の加熱温度と実際の加熱温度が違う

実際の加熱温度もメーカー発表のスペック値と実際の加熱温度が異なっているのも不安なポイントです。
たばこの加熱方法は一定ではなく、経過時間に応じて温度が可変することが特徴で、アイコス純正品は最大が343℃で誤差が±16.9℃でした。
ただし、互換機の場合は、最小でも26℃、±50~100℃くらいは普通に変わってしまうことが特徴です。
ある互換機では、メーカー発表は280℃ですが、調査してみると実際の加熱温度は473℃±82℃と、200℃以上も差がある製品もありました。
具体的な製品名がわからず、さらにメーカースペックの数値も不安定となると、やはり健康への害を心配する方は控えたほうがよいことがわかります。
害の少ないアイコス2度吸い互換機の選び方はある?
先ほどにもある通り、製品名は公表されておらず、実際の加熱温度も違っている場合もあるため、確実な方法はありませんが、一つ言えることは実際の加熱温度が低い製品ほど数値も低くなる傾向があります。。
ニコチン量は加熱温度との相関がなく、低温でも高ニコチンの製品が存在しますが、タール・一酸化炭素(CO)・TSNAsの発生量がまだ抑えられる傾向にあります。
害の少ない互換機を選ぶ際に意識したいポイントをまとめると、以下の通りです。
- メーカー公表の加熱温度が低め(280℃以下が目安)の製品を選ぶ
- 加熱温度が350℃以上の高温タイプは、吸いごたえは強い分、有害物質リスクも高めと理解しておく
節約しながらリスクを抑えたいなら、吸いごたえの強さより加熱温度の低さや安定性を優先して選ぶのがおすすめです。
まとめ
厚生労働行政推進調査事業の調査データをもとに、アイコス純正品と互換機の有害物質量を比較しました。
結論、互換機全般は純正品と比べて有害物質が多い傾向にあり、わかったポイントをまとめると次の通りです。
- ニコチン・タールは最大約2倍、発がん性物質TSNAsは最大約3倍、一酸化炭素(CO)は最大約24倍
- 加熱温度が高い互換機ほど、タールや一酸化炭素の発生量が多くなる傾向
- TSNAsはすべての互換機で純正品を上回る数値が検出
- 互換機の個体差が大きく、同じ製品でも有害物質量にばらつきがある
- メーカー公表の加熱温度と実際の温度に200℃以上の差がある製品も
- 二度吸いすることで、さらに有害物質が増える可能性が高い
ワタシも互換機を多数使い倒してきましたが、正直このデータを見ると、「節約できるから」というだけで常用するのはちょっと考えものだなと感じました。
とはいえ、たばこ代がキツいのも事実。どうしても使うなら加熱温度が低めの製品を選んで、リスクを理解した上で付き合っていくのが賢い選択だと思います。
実際に吸って感じた吸いごたえ含めて、互換機のレビューをまとめているので、本体選びの参考にしてみてください!
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!アイコスには、公式に発売されている本体以外に、二度吸いできる非公式の本体デバイスがいくつか発売されています!ただし、同じ二度吸いデバイスでも、それぞれ機能や吸い[…]
