こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!
加熱式たばこ「アイコスイルマ」のテリア、センティアのたばこには、ニコチン、タールが含まれています。
しかし、紙巻きタバコでは必ず書いてある「ニコチン、タール量」が銘柄ごとに表示されていません。
こちらのページでは、アイコスイルマのニコチン/タール量をご紹介すると共に、グローやプルームXといった他の加熱式たばことのニコチン/タール量の比較をご紹介したいと思います。
- 1 アイコスイルマの箱にニコチン・タール量が表示されていない理由
- 2 IQOS公式発表によるニコチン量は何ミリ?
- 3 国立保健医療科学院の調査によるアイコスイルマのニコチン量は何ミリ?
- 4 アイコスイルマのレギュラーニコチン量の多いランキング
- 5 アイコスイルマのメンソールニコチン量の多いランキング
- 6 紙巻きたばこと加熱式たばこのニコチン量の測定法はこれだけ違う
- 7 アイコスイルマのニコチン量をグロー、プルームXと比較
- 8 アイコスイルマのタール量は何ミリ?
- 9 紙巻タバコとアイコスイルマと比べてどっちが体に悪い?
- 10 アイコス対応のニコチンゼロのたばこもたくさんある
- 11 【追記】今後はアイコスにもニコチン・タール含有量の表示義務づけされるかも
- 12 まとめ
アイコスイルマの箱にニコチン・タール量が表示されていない理由
そもそも、アイコスをはじめ、プルームX、グローと行った加熱式たばこ全般では、ニコチン/タール量が表示されていません。
なぜかといえば、紙巻きタバコのニコチンタール量は「たばこ事業法」で表示義務が定められていますが、加熱式タバコでは表示義務がないからです。
- 紙巻きたばこ:ニコチンタール量の表示義務あり
- 加熱式たばこ:ニコチンタール量の表示義務なし
表示義務はなくとも勝手に書くこともできますが、表示してしまうと、ニコチン/タールに関する健康注意文言などを今まで以上にはっきり表示することが義務付けられるため、わざわざ表示していないのが現状のようです。
IQOS公式発表によるニコチン量は何ミリ?
ただし、IQOSのメーカーであるフィリップモリスでは、アイコスに含まれる有害物質量の試験結果をメーカーホームページで公開しています。
この中に1本あたりのニコチン量も測定されており、それによると1本あたりのニコチン量は約1.07mgとなっています。
このページには具体的な銘柄は書かれておらず、「プラットフォームTHS 3.0」がIQOS ILUMAに相当とされています。
測定成分にメンソールが含まれていないため、この銘柄はおそらくスタンダードな「テリア・レギュラー」であると推測されます。
国立保健医療科学院の調査によるアイコスイルマのニコチン量は何ミリ?
令和3年に発表された「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」では、国立保健医療科学院の調査による、アイコスイルマの一部銘柄のニコチン量が公開されています。
主にアイコスイルマ初期に発売された「テリア」11銘柄が調査対象で、1本あたりの主流煙に含まれるニコチン量の平均は、最小の銘柄で0.65mg/本、最大の銘柄で0.89mg、11銘柄すべてを平均すると0.78mg/本となっています。
ここからは、ニコチン量の1本あたりの主流煙に含まれる平均値が多い銘柄順にご紹介します。
ただし、IQOS公式発表や国立保健医療科学院の調査は、紙巻きタバコと違う方法で測定された数値であるため、このあとにご紹介する注意点と合わせてご覧ください。
アイコスイルマのレギュラーニコチン量の多いランキング
ニコチン量が公開されている11銘柄のうち、レギュラー銘柄でニコチン量の多い順番に並べると次のようになりました。
- テリア リッチレギュラー…0.89mg/本
- テリア レギュラー…0.88mg/本
- テリア スムースレギュラー…0.79mg/本
- テリア バランスドレギュラー…0.65mg/本
1位:テリア リッチレギュラー…0.89mg/本
テリアのレギュラー4銘柄の中で最も高いニコチン量は「テリア リッチレギュラー」でした。
アイコスレギュラーの中では最も吸いごたえが高く、落ち着いたモルツの香りが特徴で人気も最も高いフレーバーです。
測定された中ではニコチン量も最も高くなっていることには納得できますね。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア・リッチレギュラー」を吸い倒してみて、味や感想についてレビューしてみたいと思います。「テリア レギュラー」との違いや、後半[…]
2位:テリア レギュラー…0.88mg/本
2位は、リッチレギュラーと0.01mg差の「テリア レギュラー」でした。
リッチレギュラーより香りを引き立てた、アイコスのスタンダードな銘柄です。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア・レギュラー」を吸い倒してみて、味や吸いごたえのレビューを書いてみたいと思います。後半には、アイコスイルマを愛用している方[…]
3位:テリア スムースレギュラー…0.79mg/本
3位は、お茶風の香りが香ばしい「テリア スムースレギュラー」でした。
上位2銘柄に比べると、吸いごたえはやや軽く、ニコチン量も少ない結果となっています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア スムースレギュラー」を吸い倒してみて、味や感想についてレビューしてみたいと思います。実際に吸ってみると、強さは「テリア […]
4位:テリア バランスドレギュラー…0.65mg/本
4位は、ハーブの香りが香ばしい「テリア バランスドレギュラー」でした。
こちらもテリアのレギュラーの中では吸いごたえは比較液軽く、ニコチン量も少ない結果となっています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア バランスドレギュラー」を吸い倒してみて、味や感想についてレビューしてみたいと思います。実際に吸ってみると、ちょっと独特な[…]
アイコスイルマのメンソールニコチン量の多いランキング
ニコチン量が公開されている11銘柄のうち、メンソール銘柄でニコチン量の多い順番に並べると次のようになりました。
- テリア ミント…0.85mg/本
- テリア パープルメンソール…0.80mg/本
- テリア メンソール…0.79mg/本
- テリア イエローメンソール…0.76mg/本
- テリア ブライトメンソール…0.74mg/本
- テリア ブラックメンソール…0.70mg/本
- テリア トロピカルメンソール…0.68mg/本
1位:テリア ミント…0.85mg/本
メンソールの中で最もニコチン量が多い結果となったのは、「テリア・ミント」でした。
ほどよく強いメンソールにミントの香りと甘いバニラの香りをほのかに効かせたフレーバーとなっています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア・ミント」を吸い倒してみて、味や感想について書いてみたいと思います。もうひとつの緑色の箱の「テリア メンソール」とよく似て[…]
2位:テリア パープルメンソール…0.80mg/本
2位は、ベリー系の銘柄として人気の高い「テリア パープルメンソール」です。
辛味を伴った強いメンソールと、ダークベリーのほのかな香りの漂うフレーバーです。
吸いごたえ(キック感)[star-list number=4.5] 4.5メンソール感[star-list number=4] 4味わい[star-list number=4] 4[…]
3位:テリア メンソール…0.79mg/本
3位は、一番スタンダードな「テリア メンソール」です。
IQOSの中では全フレーバー中最も人気が高く、メンソールの強さと吸いごたえの高いバランスが特徴となっています。
吸いごたえ(キック感)[star-list number=4.5] 4.5メンソール感[star-list number=4] 4味わい[star-list number=4] 4[…]
4位:テリア イエローメンソール…0.76mg/本
4位は、上位銘柄と少し離れて「テリア イエローメンソール」となりました。
強メンソールに苦みあるシトラスのフレーバーの香りが十分に楽しめるフレーバーです。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア・イエローメンソール」を吸い倒してみて、味や感想についてレビューしてみたいと思います。実際に吸ってみると、柑橘系のシトラス[…]
5位:テリア ブライトメンソール…0.74mg/本
5位には、イエローメンソールと同じシトラス系フレーバーのブライトメンソールがランクインしました。
ニコチン量はわずかに少ない程度ですが、喫味は軽めで爽快感に振り切れたフレーバーとなっています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア・ブライトメンソール」を吸い倒してみて、味や感想についてレビューしてみたいと思います。実際に吸ってみると、グリーンフルーツ[…]
6位:テリア ブラックメンソール…0.70mg/本
6位は、テリアでは最も強メンソールの「ブラックメンソール」となりました。
シンプルに強いメンソールの清涼感を表現したからか、ニコチン量は他銘柄よりも少ない結果となっています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア・ブラックメンソール」を吸い倒してみて、味や感想についてレビューしてみたいと思います。実際に吸ってみると、メンソールは他の[…]
7位:テリア トロピカルメンソール…0.68mg/本
測定された銘柄の中で最も低いニコチンだったのが、テリア トロピカルメンソールでした。
ドライな辛口感を効かせた強めのメンソールで、わずかなマンゴー系の味わいが特徴です。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はIQOSイルマ専用たばこ「テリア トロピカルメンソール」を吸い倒してみて、味や感想のレビューを書いてみたいと思います。実際に吸ってみると、ドライな辛口感を[…]
紙巻きたばこと加熱式たばこのニコチン量の測定法はこれだけ違う
加熱式タバコと紙巻きタバコではニコチン量の測定方法が違い、同じ土俵で比較することができません。
紙巻きタバコの箱で見るニコチン量の測定にはISO法が使われていますが、加熱式タバコのニコチン量の測定にはHCI法という方法が主に使われています。
今回ご紹介したIQOS公式や国立保健医療科学院の測定方法を並べると次のような違いがあります。
IQOS公式 | 国立保健医療 科学院 | 紙巻きタバコ | |
---|---|---|---|
測定法 | ISO 20778 (HCI法がベース) | HCI法 | ISO法(ISO10315) |
1本の基準 | 9回 | 12回 | 所定位置まで燃え尽きるまで無制限 |
1回の吸引量 | 55mlを2秒間 | 35mlを2秒間 | |
1回の吸引間隔 | 30秒に1回 | 60秒に1回 |
紙巻きタバコの場合
紙巻きタバコのニコチン量の測定方法は、たばこ事業法に基づく財務省令で指定されており、基本はISO法(ISO10315)に準拠しています。
大まかにまとめれば、たばこが燃え尽きるまで、1回あたり35mlの吸引量で2秒間、60秒に1回の間隔で吸引し、その範囲で採集できたニコチン量を用いています。
どのタバコも共通したISO法で計測されているため、比較がしやすい反面、吸引量や吸引間隔がHCI法より少ないため、ニコチン量も少なめに出る傾向があります。
加熱式タバコの場合
加熱式タバコのニコチン量の測定方法は、省令で決められておらず、主にHCI法に準拠した方法が用いられています。
HCI法とは、カナダ保健省が提唱している方法で、よりヒトの喫煙の実態に近い測定法となっています。
加熱式たばこはそもそも燃えないため、「何回吸った場合」と上限吸引回数を決め、1回あたり55mlの吸引量で2秒間、30秒に1回の間隔で吸引し、その範囲で採集できた量を用いています。
吸引回数はIQOS公式は9回に対して、国立保健医療科学院は12回となっており、吸引量や吸引間隔は同じです。
ISO法に比べて、吸引量は約1.5倍、吸引間隔も2倍早いペースで採集するため、ニコチン量が多めに出る傾向にあります。
吸引回数が少ないIQOS公式が国立保健医療科学院の測定よりもニコチン量が多めに出ていますが、これ以上に細かい測定条件の違いがあるのかもしれません。
このように、ニコチン量は測定方法や条件によって大きく数値が変わるものであり、紙巻きタバコと同じように比較せず、あくまでも参考としてご覧頂くことをおすすめします。
アイコスイルマのニコチン量をグロー、プルームXと比較
この「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」ではアイコスだけでなく、グローハイパーやプルームXの一部銘柄のニコチン量も測定されています。
その結果、アイコスイルマの平均ニコチン量は、グローハイパーやプルームXよりも低い数値になっていることが特徴です。
それぞれのニコチン量の最小から最大量までの範囲と、平均値をまとめると次のようになっています。
- アイコスイルマ…0.65mg~0.89mg 平均値 0.78mg/本
- プルームX…0.87mg~1.06mg 平均値0.95mg/本
- グローハイパー…1.3mg~2.67mg 平均値 2.05mg/本
グローハイパーのニコチン量の高い順
グローハイパーの測定が行われた8銘柄では、最小で1.3mg、最大で2.76mgのニコチン量が測定されており、アイコスイルマよりも多いニコチン量になっています。
ただし、これらの銘柄のほとんどは、現在味のリニューアルが行われており、現在販売中のものとは異なる可能性があることをご注意ください。
- ネオ・トロピカルスワール…2.67mg/本
- ネオ・テラコッタタバコ…2.44mg/本
- ネオ・ブリリアントベリー…2.44mg/本
- ネオ・フリーズメンソール…2.14mg/本
- ネオ・フレスコメンソール…2.10mg/本
- ケント・トゥルータバコ…2.04mg/本
- ケント・トゥルーメンソール…1.32mg/本
- ケント・トゥルーベリーブースト…1.30mg/本
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!加熱式たばこグローハイパーのたばこには、ニコチン、タールが含まれています。しかし、紙巻きタバコでは必ず書いてある「ニコチン、タール量」が銘柄ごとに表示されていま[…]
プルームXのニコチン量の高い順(2024年販売中銘柄のみ)
グローハイパーの測定が行われた現在でも販売中の4銘柄では、最小で0.87mg、最大で1.06mgのニコチン量が測定されており、アイコスイルマよりもやや多い結果となっています。
- キャメルリッチ…1.06mg/本
- キャメルメンソールコールド…0.95mg/本
- キャメルメンソールパープル…0.93mg/本
- キャメルマスカットグリーン…0.87mg/本
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!加熱式たばこプルームX/アドバンスドのたばこには、ニコチン、タールが含まれています。しかし、紙巻きタバコでは必ず書いてある「ニコチン、タール量」が銘柄ごとに表示[…]
現在販売中の加熱式たばこ全ブランドのニコチン・タール量を知りたい方はこちらをご覧ください。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!アイコス、グロー、プルームXといった「加熱式たばこ」は、紙巻きタバコでは表示されている「ニコチン・タール量」は、銘柄ごとに表示されていません。ただ、吸う側として[…]
アイコスイルマのタール量は何ミリ?
「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」ではアイコスイルマのニコチン量とともにタール量も測定されています。
調査対象となったアイコスイルマ11銘柄のニコチン量の1本あたりの主流煙に含まれる平均値は9.2~13.7mg/本となっており、全銘柄の平均タール量は約11.2mgとなっています。
銘柄別には次のとおりとなっています。
レギュラー
- テリア リッチレギュラー…11.7mg/本
- テリア レギュラー…10.2mg/本
- テリア スムースレギュラー…9.2mg/本
- テリア バランスドレギュラー…9.4mg/本
メンソール
- テリア ミント…10.6mg/本
- テリア パープルメンソール…12.5mg/本
- テリア メンソール…13.7mg/本
- テリア イエローメンソール…11.1mg/本
- テリア ブライトメンソール…11.3mg/本
- テリア ブラックメンソール…12.2mg/本
- テリア トロピカルメンソール…11.1mg/本
ただし、こちらもニコチン量以上に、紙巻きタバコのタール量と同じ土俵で比べられる数値ではありません。
なぜならアイコスイルマのような加熱式たばこから発生するのは煙ではなく、水蒸気のため、そもそも紙巻きたばこと同じ性質のものではありません。
そもそもタールの定義とは、「煙から発生する粒子状のいろいろな成分の固まり」のことをいいます。
紙巻きたばこにおけるタール量は、「煙から採集できた粗タールから水分とニコチンを差し引いたもの」と財務省の通達により決められています。
加熱式タバコにおけるタール量は、そもそも煙を発生しないため、この計測では「たばこ主流煙中の総粒子状物質から水分とニコチンを差し引いた数値」となっています。
煙と水蒸気では、タールの中に含まれるいろいろな物質の構成も変わっていますし、そもそも測定法がISO法よりも多めに出るHCI法で計測されているため、紙巻きタバコと単純に比較できないことにご注意ください。
IQOSのタールに含まれる健康懸念物質はどれくらい?
タバコにおけるタールの中には、人体に影響を与える健康懸念物質が含まれています。
IQOSの発売元であるフィリップモリスでは、タールに含まれる、人体に害を与えそうな「健康懸念物質」を54種類ピックアップしてそれぞれの量を公開しています。
一覧はこちらよりご覧ください。
- アイコス 健康懸念物質量一覧
成分 量 アンモニア 10 ± 0.253 ホルムアルデヒド 9.03 ± 0.344 アセトアルデヒド 158 ± 4.06 アクロレイン 7.95 ± 0.302 ブチルアルデヒド 14.1 ± 0.45 アセトン 25.4 ± 0.861 クロトンアルデヒド <3.29 プロピオンアルデヒド 8.83 ± 0.374 メチル-エチル-ケトン(MEK ) 5.42 ± 0.232 シアン化水素 2.62 ± 0.185 水銀 1.62 ± 0.128 カドミウム <0.075 クロミウム <2.5 鉛 <0.5 ニッケル <5 ヒ素 <0.75 セレン <0.4 一酸化窒素 (NO) 8.95 ± 0.406 窒素酸化物 (NOx) 9.8 ± 0.493 アセトアミド 2.04 ± 0.146 アクリルアミド 0.773 ± 0.0504 ピリジン 4.77 ± 0.258 キノリン <0.011 スチレン 0.259 ± 0.0214 ニトロベンゼン <0.011 ヒドロキノン 5.5 ± 0.377 レゾルシノール <0.016 カテコール 8.44 ± 0.46 フェノール 0.989 ± 0.0395 m-クレゾール 0.0198 ± n.a. p-クレゾール 0.0454 ± 0.00467 o-クレゾール 0.0476 ± 0.00352 ピレン 5.26 ± 0.372 ベンゾ[a]アントラセン 1.28 ± 0.0999 ベンゾ[a]ピレン 0.6 ± 0.0438 ジベンズ[a,h]アントラセン <0.124 1,3-ブタジエン 0.14 ± 0.0125 イソプレン 1.54 ± 0.118 アクリロニトリル <0.107 ベンゼン 0.348 ± 0.021 トルエン 1.08 ± 0.0355 酸化エチレン 0.165 ± 0.00145 酸化プロピレン 122 ± 7.56 塩化ビニル <0.657 o-トルイジン 0.887 ± 0.0292 1-ナフチルアミン <0.027 2-ナフチルアミン <0.012 3-アミノビフェニル 0.0041 ± n.a. 4-アミノビフェニル 0.0053 ± n.a. N-ニトロソアナバシン(NAB) 2.57 ± 0.248 N-ニトロソアナタビン(NAT) 18.2 ± 1.47 N-ニトロソノルニコチン(NNN) 10.6 ± 0.651 4-(メチル-ニトロサミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン(NNK) 8.95 ± 0.544 一酸化炭素(CO) 0.324 ± 0.0385
しかしこれだけだと、健康懸念物質が紙巻きタバコに比べて多いか少ないか判断が難しいですよね。。
比較できるものとして、フィリップモリスのサイトでは、旧型のアイコスと紙巻きたばこの健康懸念物質量を比較しているデータも公開されています。
旧型アイコスとアイコスイルマでは微妙に数値は異なりますが、そこまで大きく変わることはないと思うので、参考として紙巻きたばことの有害物質量の違いをご覧ください。
- アイコスと紙巻きタバコの有害物質量の比較
成分 アイコスレギュラー 紙巻きタバコ 1-ナフチルアミン 0.077 20.8 ± 1.3 2-ナフチルアミン 0.046 ± 0.008 11.0 ± 0.6 3-アミノビフェニル <0.032 3.77 ± 0.47 4-アミノビフェニル <0.051 3.26 ± 0.12 ヒ素 <1.13 8.51 ± 0.34 カドミウム <0.350 <0.350 クロミウム <0.55 <0.55 クロトンアルデヒド 4.14 ± 0.23 68.8 ± 14.4 ジベンズ[a,h]アントラセン <0.100 1.70 ± 0.11 エチレンオキシド 0.201 ± 0.014 29.4 ± 2.0 シアン化水素 4.81 ± 0.35 493 ± 78 鉛 <3.35 37.0 ± 0.7 m-クレゾール 0.029 ± 0.004 3.03 ± 0.08 水銀 1.17 ± 0.05 4.80 ± 0.13 ニッケル <0.55 <0.55 ニトロベンゼン <0.188 8.62 ± 1.10 p-クレゾール 0.072 ± 0.008 9.17 ± 0.44 キノリン <0.012 0.513 ± 0.023 レゾルシノール 0.041 ± 0.003 1.85 ± 0.08 セレン <0.550 1.62 ± 0.32 塩化ビニル <3.54 9.67 ± 2.0
旧型アイコスと紙巻きたばこを比べると、ごく一部量が同じ数値の成分もありますが、ほとんどが紙巻きたばこに比べてかなり少なくなっている数値が多く、逆にアイコスのほうが多くなっている有害物質はありません。
タール量そのものについては紙巻きとは比較できませんが、発生する健康懸念物質については、アイコスの方が圧倒的に少ないことがわかりますね!
紙巻タバコとアイコスイルマと比べてどっちが体に悪い?
大前提として、紙巻きタバコもアイコスイルマも、喫煙時にニコチンやタールに含まれる健康懸念物質が発生するため、どちらも体に悪いです。
ただどちらがより体に悪いのか比べると、紙巻きタバコの方が、煙に含まれる健康懸念物質の量が圧倒的に多く、より体に悪いと言えます。
タールは先ほどご紹介した通り、いろいろな物質の塊ですが、タールに含まれる個別の健康懸念物質をそれぞれ比べると、メーカー測定値では紙巻たばこよりも大幅に少なくなっています。
また、日本禁煙学会の論文でも、紙巻きたばこの方が、タールに含まれる健康懸念物質量が多いという結果を出しています。
アイコス対応のニコチンゼロのたばこもたくさんある
アイコス(IQOS)には、公式で発売されている「テリア」「センティア」の他に、非公式品でニコチンが含まれていない(ニコチンゼロ)のスティックが多数発売されています。
これらはどれも、たばこ葉の代わりに茶葉を使うことにより、ニコチンの含有量をゼロにして健康に配慮したスティックになっています。
中でもアイコスイルマ対応の「The third IZUMI」や「ニコレス」は、コンビニでも買うことができるので、より健康に気を使いたい方は検討してみてはいかがでしょうか?
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!加熱式たばこアイコス(IQOS)には、非公式ながらニコチンゼロの互換性のあるたばこスティックが多数発売されています。このページでは、加熱式たばこ全種類吸っている[…]
【追記】今後はアイコスにもニコチン・タール含有量の表示義務づけされるかも
アイコスなどの加熱式たばこにはニコチン・タール量の表示義務はありませんが、2023年6月6日、「表示の義務づけについて、今後検討する」とする答弁書が閣議決定されました。(ソースはこちら)
今後管轄する財務省で表示ルールが定められ、将来的にはスティックの外箱に表示されることになりそうです。
まとめ
アイコスイルマのニコチン/タール量についてご紹介しました。
アイコスイルマのニコチン量は、IQOS公式では、試験結果として1本あたり1.07mg、国立保健医療科学院による一部銘柄の調査では、銘柄ごとに異なりますが1本あたり0.65mg~0.89mgとどのめいがらにも1mg未満のニコチンが含まれていることがわかりました。
また、アイコスイルマのタール量は、1本あたり9.2~13.7mg/本となっており、銘柄ごとにバラツキがあるようです。
ただし、ニコチン量やタール量は測定方法によって大きく数値が異なることが特徴です。
アイコスイルマのニコチンタール量の測定にはHCI法が用いられており、紙巻きタバコで使用されているISO法とは違う方法です。
HCI法の方がより多くのニコチンタール量になりがちなので、紙巻きタバコと同じように比較することはできないことにご注意ください。
いずれにせよ健康に害を与えそうな成分は間違いなく含まれているため、喫煙時は周りにも気をつけて、吸いすぎにも注意が必要ですね。