こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!
加熱式たばこグローハイパーのたばこには、ニコチン、タールが含まれています。
しかし、紙巻きタバコでは必ず書いてある「ニコチン、タール量」が銘柄ごとに表示されていません。
こちらのページでは、グローハイパーのニコチン/タール量をご紹介すると共に、他の加熱式たばことのニコチン/タール量についてご紹介したいと思います。
グローハイパーの箱にニコチン・タール量が表示されていない理由
そもそも、グローハイパーを含めた加熱式たばこでは、ニコチン/タール量が表示されていません。
なぜかといえば、紙巻きタバコのニコチンタール量は「たばこ事業法」で表示義務が定められていますが、加熱式タバコでは表示義務がないからです。
- 紙巻きたばこ:ニコチンタール量の表示義務あり
- 加熱式たばこ:ニコチンタール量の表示義務なし
表示義務はなくとも勝手に書くこともできますが、表示してしまうと、ニコチン/タールに関する健康注意文言などを今まで以上にはっきり表示することが義務付けられるため、わざわざ表示していないのが現状のようです。
グロー公式でもグローハイパーのニコチンタール量は公開されていない
glo公式ページではgloと紙巻タバコを比較したニコチン量について数値データを公開しています。
しかし、このニコチン量はグローハイパー以前に発売されていた、グロープロ用の細いスティックのニコチン量です。
グロープロは、グローハイパーに比べて30%タバコ葉が少ないタバコで、これをそのままグローハイパーに当てはめることはできません。
改めて、glo公式カスタマーにグローハイパーのニコチン量について確認したところ、「加熱方式やたばこの銘柄等の違いにより異なるので詳細は開示していない」とのことでした。
国立保健医療科学院の調査によるグローハイパーのニコチン量のランキング
令和3年に発表された「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」では、国立保健医療科学院の調査による、グローハイパーの一部銘柄のニコチン量が公開されています。
ここでは調査対象となった8銘柄のニコチン量の1本あたりの主流煙に含まれる平均値が多い順にご紹介します。
初期に発売されたケント、ネオの銘柄が中心ですが、全体的にネオのニコチン量が極端に高く、ケントの銘柄は低めに出ていることが特徴です。
ただし、この数値は紙巻きタバコとは違う測定方法での数値であるため、このあとにご紹介する注意点も合わせて必ずご確認ください。
1位:ネオ・トロピカルスワール…2.67mg/本
グローハイパーの8銘柄の中で最も高いニコチン量は「ネオ・トロピカルスワール」でした。
強メンソールにドライな辛味感と桃の味と香りが濃厚なフレーバーです。
しかし、測定以降に味の変更が行われており、現在売っているものとはニコチン量が異なっている可能性があります。
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2位:ネオ・テラコッタタバコ…2.44mg/本
2位は、neoの最もマイルドなレギュラーである「ネオ・テラコッタタバコ」です。
ただし、このタバコは測定以降、味つけや名前が変わっており、現在は「ネオ・マイルドタバコ」として販売されています。
そのため、測定時と現在のニコチン量は異なっている可能性があります。
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2位:ネオ・ブリリアントベリー…2.44mg/本
同じく2位となったのが、ブルーベリー味が濃厚なネオ・ブリリアントベリーです。
ただし、このタバコも発売当時から味が2回も変更になっており、測定時と現在のニコチン量は異なっている可能性があります。
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4位:ネオ・フリーズメンソール…2.14mg/本
4位は、ネオの中でメンソールが最も強力で、北海道産ミントの味も濃厚なフリーズメンソールです。
このタバコも発売当時から味が2回も変更になっており、測定時と現在のニコチン量は異なっている可能性があります。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はグローハイパー(glo hyper)のメンソールスティックのひとつ、「ネオ・フリーズ・メンソール・スティック」の味や感想についてレビューしてみたいと思います![…]
5位:ネオ・フレスコメンソール…2.10mg/本
5位は、大人好みのビターなメンソールが特徴のネオ・フレスコメンソールです。
フレスコメンソールは2023年5月に販売終了となっており、現在入手することは難しくなっています。
吸いごたえ(キック感)[star-list number=4] 4味わい[star-list number=4] 4メンソール感[star-list number=4] 4コスパ[…]
6位:ケント・トゥルータバコ…2.04mg/本
6位は、グローハイパーの最も古いレギュラーであるケント・トゥルータバコです。
この後発売されたレギュラーに比べると、最も吸いごたえや味わいが軽めのフレーバーとなっています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!今日はグローハイパー(glo hyper)のレギュラーのひとつ、「ケント ネオスティック トゥルー タバコ」を吸った感想について書いてみたいと思います。グローハ[…]
7位:ケント・トゥルーメンソール…1.32mg/本
7位は、グローハイパーの最も古いメンソールであるケント・トゥルーメンソールです。
こちらも初期のスティックであるせいか、ニコチン量は低めです。
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8位:ケント・トゥルーベリーブースト…1.30mg/本
測定された8銘柄の中で最もニコチン量が低かったのは、メンソールにベリー系のアロマカプセルが搭載されたケント・トゥルーベリーブーストでした。
ベリー系の中では、屈指の強烈なメンソールが特徴ですが、ニコチン量は7位のトゥルーメンソールとほぼ同程度となっています。
こんにちは、自称・加熱式たばこマイスターのパパ中西です!今日はグローハイパー(glo hyper)対応の、「ケント・ネオスティック・トゥルー・ ベリー・ブースト」(kent true berry boost)を吸い倒してみて、味や感[…]
紙巻きたばこと加熱式たばこのニコチン量の測定法はこれだけ違う
加熱式タバコと紙巻きタバコではニコチン量の測定方法が違い、同じ土俵で比較することができません。
紙巻きタバコの箱で見るニコチン量の測定にはISO法が使われていますが、加熱式タバコのニコチン量の測定にはHCI法という別の方法が主に使われています。
今回ご紹介した国立保健医療科学院の測定方法もHCI法であり、違いをまとめると次のようになります。
加熱式たばこ | 紙巻きタバコ | |
---|---|---|
測定法 | HCI法 | ISO法 (ISO10315) |
1本の基準 | 12回 | 所定位置まで燃え尽きるまで無制限 |
1回の吸引量 | 55mlを2秒間 | 35mlを2秒間 |
1回の吸引間隔 | 30秒に1回 | 60秒に1回 |
紙巻きタバコの場合
紙巻きタバコのニコチン量の測定方法は、たばこ事業法に基づく財務省令で指定されており、基本はISO法(ISO10315)に準拠しています。
大まかにまとめれば、たばこが燃え尽きるまで、1回あたり35mlの吸引量で2秒間、60秒に1回の間隔で吸引し、その範囲で採集できたニコチン量を用いています。
どのタバコも共通したISO法で計測されているため、比較がしやすい反面、吸引量や吸引間隔がHCI法より少ないため、ニコチン量も少なめに出る傾向があります。
加熱式タバコの場合
加熱式タバコのニコチン量の測定方法は、法律で指定されておらず、HCI法に準じて測定されていることが多いです。
HCI法とは、カナダ保健省が提唱している方法で、よりヒトの喫煙の実態に近い測定法となっています。
加熱式たばこはそもそも燃えないため、「何回吸った場合」と上限吸引回数を決め、1回あたり55mlの吸引量で2秒間、30秒に1回の間隔で吸引し、その範囲で採集できた量を用いています。
ISO法に比べて、吸引量は約1.5倍、吸引間隔も2倍早いペースで採集するため、ニコチン量が多めに出る傾向にあります。
そのため、紙巻きタバコと同じように比較せず、あくまでも参考としてご覧頂くことをおすすめします。
グローハイパーのニコチン量をアイコス、プルームXと比較
この「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」ではグローハイパーだけでなく、アイコスイルマやプルームXの一部銘柄のニコチン量も測定されています。
その結果、グローハイパーのニコチン量はアイコスやプルームXよりも高い数値になっていることが特徴です。
それぞれのニコチン量の最小から最大量までの範囲と、平均値をまとめると次のようになっています。
- グローハイパー…1.3mg~2.67mg 平均値 2.05mg/本
- アイコスイルマ…0.65mg~0.89mg 平均値 0.78mg/本
- プルームX…0.87mg~1.06mg 平均値0.95mg/本
これをみると、グローハイパーはアイコス、プルームXの倍以上の数値となっています。
ただ、その内訳をみると、2mg以上の高ニコチン銘柄はいずれもネオの銘柄に偏っていて、ケントのほとんどは1mg台に収まっています。
また、ネオ銘柄のほとんどは現在すべて味わいがリニューアルされており、現在の銘柄を実際吸ってみても体感的にそこまで高いニコチン感を感じることがないことから、おそらく実際はここまで高いニコチン量があるとは考えにくいと思われます。
アイコスイルマのニコチン量の高い順
レギュラー
- テリア リッチレギュラー…0.89mg/本
- テリア レギュラー…0.88mg/本
- テリア スムースレギュラー…0.79mg/本
- テリア バランスドレギュラー…0.65mg/本
メンソール
- テリア ミント…0.85mg/本
- テリア メンソール…0.79mg/本
- テリア パープルメンソール…0.80mg/本
- テリア イエローメンソール…0.76mg/本
- テリア ブライトメンソール…0.74mg/本
- テリア ブラックメンソール…0.70mg/本
- テリア トロピカルメンソール…0.68mg/本
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!加熱式たばこ「アイコスイルマ」のテリア、センティアのたばこには、ニコチン、タールが含まれています。しかし、紙巻きタバコでは必ず書いてある「ニコチン、タール量」が[…]
プルームXのニコチン量の高い順(2024年販売中銘柄のみ)
- キャメルリッチ…1.06mg/本
- キャメルメンソールコールド…0.95mg/本
- キャメルメンソールパープル…0.93mg/本
- キャメルマスカットグリーン…0.87mg/本
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!加熱式たばこプルームX/アドバンスドのたばこには、ニコチン、タールが含まれています。しかし、紙巻きタバコでは必ず書いてある「ニコチン、タール量」が銘柄ごとに表示[…]
現在販売中の加熱式たばこ全ブランドのニコチン・タール量を知りたい方はこちらをご覧ください。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!アイコス、グロー、プルームXといった「加熱式たばこ」は、紙巻きタバコでは表示されている「ニコチン・タール量」は、銘柄ごとに表示されていません。ただ、吸う側として[…]
グローハイパーのタール量は何ミリ?
「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」ではニコチン量とともにタール量も測定されています。
調査対象となったグローハイパー8銘柄のニコチン量の1本あたりの主流煙に含まれる平均値はおおむね15.2~24.2mg/本となっており、多い銘柄に並べると次のとおりとなっています。
- ネオ・フリーズメンソール…24.2mg/本
- ネオ・ブリリアントベリー…19.4mg/本
- ネオ・テラコッタタバコ…19.8mg/本
- ネオ・トロピカルスワール…18.1mg/本
- ケント・トゥルータバコ…17.9mg/本
- ケント・トゥルーメンソール…17.9mg/本
- ケント・トゥルーベリーブースト…16.6mg/本
- ネオ・フレスコメンソール…15.2mg/本
ただし、こちらもニコチン量以上に、紙巻きタバコのタール量と同じ土俵で比べられる数値ではありません。
なぜならグローハイパーのような加熱式たばこから発生するのは煙ではなく、水蒸気のため、そもそも紙巻きたばこと同じ性質のものではありません。
そもそもタールの定義とは、「煙から発生する粒子状のいろいろな成分の固まり」のことをいいます。
紙巻きたばこにおけるタール量は、「煙から採集できた粗タールから水分とニコチンを差し引いたもの」と財務省の通達により決められています。
加熱式タバコにおけるタール量は、そもそも煙を発生しないため、この計測では「たばこ主流煙中の総粒子状物質から水分とニコチンを差し引いた数値」となっています。
煙と水蒸気では、タールの中に含まれるいろいろな物質の構成も変わっていますし、そもそも測定法がISO法よりも多めに出るHCI法で計測されているため、紙巻きタバコと単純に比較できないことにご注意ください。
グローハイパーのニコチン/タール量は吸いごたえの強さレベルで紹介されている
「新規加熱式たばこ製品から発生する有害化学物質の分析」で分析されたグローハイパーの銘柄は全て初期に発売されたものであり、最新の銘柄までは網羅されていません。
「グローハイパー」は、公式的にはニコチン量は非公開としていますが、さすがにバツが悪いのか、参考情報としてスティックのシリーズ別に”吸いごたえの強さ”という曖昧な表現で、ニコチン量の高さをなんとなく知ることができます。
ニコチン量は加熱方式や銘柄により異なるため非公表とさせていただいておりますが、吸いごたえは、下記リストの下にいくほど、より満足感の強いものとなっております。
– gloTM hyper(グロー・ハイパー)用 ケント・ネオスティック・トゥルー・シリーズ
– gloTM hyper(グロー・ハイパー)用 ネオ・シリーズ
– gloTM hyper(グロー・ハイパー)用 KOOL x neo™シリーズ
– glo™ hyper(グロー・ハイパー)用 ラッキー・ストライク・シリーズ
グローハイパーで吸えるニコチンゼロのタバコは売っている?
2024年時点で、グローハイパーで吸えるニコチンゼロのたばこは販売されていません。
コンビニなどでは、喫煙用具のコーナーにニコチンゼロのタバコが売っていますが、これらはすべてライバルメーカーの「IQOSイルマ」だけで吸えるようになっています。
これらのニコチンゼロたばこはグローハイパーで無理に吸おうとしても、蒸気が出なかったり、本体の故障の原因となるので、絶対にやめておきましょう。
実際に試した結果はこちらでご紹介しています。
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アイコスイルマの現在販売されているニコチンゼロたばこの一覧はこちらでご紹介しています。
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紙巻タバコとグローハイパーではどっちが体に悪い?
大前提として、紙巻きタバコもグローハイパーエア/X2も、喫煙時にニコチンやタールに含まれる健康懸念物質が発生するため、どちらも体に悪いです。
ただどちらがより体に悪いのか比べると、紙巻きタバコの方が健康懸念物質の発生量が圧倒的に多く、より体に悪いと言えます。
まずニコチンは、選ぶ銘柄にもよりますが、紙巻きタバコもグローハイパーエア/X2もそれほど違いはありません。
タールに含まれる個別の健康懸念物質をそれぞれ比べると、メーカー測定値では紙巻たばこよりも大幅に少なくなっています。
具体的な数値は記載されていませんが、国立保健医療科学院の論文でも、加熱温度が紙巻たばこほどではないため、有害物質の発生が抑制されていると記載されています。
まとめ
グローハイパーのニコチン/タール量についてご紹介しました。
グローハイパーのニコチン量は、glo公式では公開されていませんが、国立保健医療科学院の調査では、1本あたり1.3mg~2.76mgと他の加熱式タバコと比べても高いニコチン量になっていることがわかりました。
グローハイパーのタール量は、1本あたり15.2~24.2mg/本となっており、銘柄ごとにバラツキがあるようです。
ただし、ニコチン量やタール量は測定方法によって大きく数値が異なることが特徴です。
グローハイパーのニコチンタール量の測定にはHCI法が用いられており、紙巻きタバコで使用されているISO法とは違う方法です。
HCI法の方がより多くのニコチンタール量になりがちなので、紙巻きタバコと同じように比較することはできないことにご注意ください。
いずれにせよ健康に害を与えそうな成分は間違いなく含まれているため、喫煙時は周りにも気をつけて、吸いすぎにも注意が必要ですね。