こんにちは、自称・加熱式たばこマイスターのパパ中西@リラゾです。
JTから2023年8月7日に発売された最新型加熱式たばこの「ウィズ2」は、ニコチンや有害物質が入っているのか?どれくらい害があるのか気になる方も多いと思います。
JT公式サイトや第三者機関が公開している情報から、ウィズ2の害の可能性について調べてみたところ、
- ニコチンはスーパーライトな紙巻きタバコと同じくらいの量
- タールは基本発生しないものの、健康懸念物質は微量含まれ、その量は紙巻たばこや同じJTの「プルームX」と比べてかなり少ない
ことがわかりました。
いずれも発生量は、紙巻たばこと比べると少ないですが、まったくゼロではないと認識した上で喫煙する必要があるので、気になる方はご覧ください。
ウィズ2の加熱方法とは?
まずは、害の発生に関係するウィズ2の加熱方法や加熱温度についてご紹介します。
ウィズ2は「たばこカプセル」と「リキッドカートリッジ」を装着して喫煙します。
「たばこカプセル」の中には、たばこ葉が含まれていますが、紙巻きたばことも、IQOSやプルームXなどの加熱式たばことも、加熱方法や喫煙方法が異なります。
- 紙巻きたばこ:たばこ葉自体を燃やして発生した煙を喫煙
- 高温型加熱式たばこ:たばこスティック加熱して発生した蒸気を喫煙
- ウィズ2:リキッドを加熱して発生した蒸気がたばこカプセルを通して喫煙
紙巻きタバコは、たばこ葉を完全に燃やして煙を発生させるため、ニコチンも有害物質も多く発生します。
アイコスやプルームXなどの高温型加熱式たばこは、タバコを燃える寸前の温度で加熱し、煙ではなく発生する蒸気を吸って楽しみます。
そのため、加熱式タバコは有害物質の発生量はゼロではないものの、紙巻きたばこと比べると低い数値であることが各メーカーから発表されています。
ウィズ2は、さらに構造が違います。
ウィズ2は、リキッドカートリッジ部分を40~60℃と低温で加熱し、出てきた蒸気がタバコ葉の入った「たばこカプセル」を通り、間接的にタバコの蒸気を吸うイメージです。
タバコ葉から直接発生した蒸気を吸う他の加熱式タバコと比べて、たばこカプセルを通るだけの蒸気を吸うのだと、ウィズ2はより害は少なそうなイメージはありますね。
ウィズ2は他の加熱式タバコと比較しても加熱温度はかなり低い
ウィズ2と、他の加熱式タバコと比べると加熱温度はこれだけ違います。
- アイコスイルマ…300~350℃
- グローハイパー…(通常)250℃/(ブースト)270℃
- プルームX…295℃
- ウィズ2…(ノーマルモード)40℃/(ハイモード)60℃
一般的に高温であるほど高い吸いごたえがあり、その分害のある物質が出やすいとされていますが、ウィズ2はノーマルモードだと40℃と非常に低温です。
加熱方法的にも加熱温度的にも、まだマシそうなイメージがありますね。
では、ウィズ2には実際にどれくらいの害があるのか、紙巻きタバコや他の加熱式タバコと具体的に比較しながら、順番にご紹介していきます!
ウィズ2のニコチン量は?
ウィズ2を販売するJTの公式サイトには、喫煙することで発生するニコチン量が公開されています。
そもそも、ウィズ2はまったく新しい加熱式たばこではなく、基本は7/31まで発売される低温型加熱式たばこ「プルームテックプラスウィズ」の後継機種です。
そのため、使うたばこカプセルも「プルームテックプラス」対応の同じ銘柄が使用できます。
以前、プルームテックプラス対応フレーバーのニコチン量が公開されているので、こちらの情報がそのまま「= ウィズ2」で使えるフレーバーのニコチン量と判断できます。
公式サイトをみると、紙巻たばこのISO法に合わせた計測方法での数値も公開していました。(出典元はこちら)
たばこベイパー内のニコチン量は、プルーム・テック・プラス・ウィズ10パフ(吸引回数10回)でおおよそ0.1~0.5mgです
ウィズ2のニコチン量は、0.1~0.5mgとフレーバーによってかなりメリハリがあるニコチン量のようです。
紙巻きたばこでみると、ちょうど「エクストラライト」か「スーパーライト」クラスのニコチン量に相当するかと思います。
しかし、現在販売されているの「プレミアムゴールド」シリーズは実際吸ってみると、高めのニコチン感が感じられるので、実際は0.4~0.5mgくらいはあるのではないかと推測されます。
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また、このニコチン量は10回吸ったときの場合のため、それより多く吸い込むと発生しているニコチン量はもっと多くなります。
続いて、ウィズ2のニコチン量と、高温型加熱式たばこのプルームX、アイコスのニコチン量を比較してみます。
プルームX、アイコスとニコチン量を比較
銘柄 | 公開ニコチン量 | 紙巻きタバコ換算 ニコチン量(推定) | 吸引回数 |
---|---|---|---|
メビウス・リッチ | 約0.1mg/1回吸引 | 約1.0mg/1本吸引 | 1回 |
メビウス・メンソール・コールド | 約0.1mg/1回吸引 | 約1.0mg/1本吸引 | 1回 |
アイコスイルマ 銘柄不明 | 約1.07mg/本 | 約0.85mg/本 | 9回 |
吸いごたえの高い高温型加熱式タバコのアイコス、プルームXのニコチン量をみると、 ウィズ2よりも2~10倍近くニコチン量が多いことがわかります。
吸いごたえが高いアイコスとプルームXですが、ニコチン量ではこれだけの差があることがわかります。
続いて、紙巻きたばこのニコチン量をご紹介します。
紙巻きタバコのニコチン量
銘柄 | 発生量 |
---|---|
セブンスター | 1.2mg/本 |
ホープ | 1.1mg/本 |
マールボロ(赤) | 1.0mg/本 |
メビウス・スーパーライト | 0.5mg/本 |
紙巻きたばこの1本あたりのニコチン量は、銘柄によって変わります。
吸いごたえが軽いと思っていたウィズ2でも、ニコチン量がライトな紙巻きタバコの「メビウス・スーパーライト」とほぼ同じようなのニコチン量でした。
吸いごたえや味わいは紙巻きよりウィズ2のほうが明らかに軽く感じるのですが、ニコチン量は必ずしもそれに比例していないことがわかります。
紙巻きたばこのニコチン量の測定法とウィズ2の測定方法は違う
加熱式たばこのニコチン量の測定方法は、紙巻きタバコと異なる点があります。
紙巻きタバコのニコチン量の測定は、基本燃え尽きるまで、一定の間隔で吸引してその煙から採集できたニコチンを測定しています。
しかし、ウィズ2はそもそも燃えないので、紙巻きタバコとは一緒のような測定はできません。
表示されているニコチン量は、10回吸引して採集できたニコチン量を測っています。
そのため、JT公式が公開しているニコチン量と、紙巻きたばこ各銘柄のニコチン量は単純に比較できません。
ニコチン量が少ないからといって、10回以上スパスパたくさん吸ったら、結局紙巻きタバコ以上のニコチンを摂取することになることもあります。
次に、タールの発生量を比較してみますが、ウィズ2はそもそもタールが発生しません。その理由をご説明します。
ウィズ2から発生するタールはどれくらい?
ウィズ2は、加熱する時にはタールは含まれていませんが、出てくる蒸気には微量のタールは含まれていて、実際吸ったあとのたばこカプセルには、ヤニのようなものが出ている場合もあります。
しかし残念ながら、タール量は何ミリと具体的に出せる数字はありません。
なぜかといえば、そもそもタールとは、「煙から発生する粒子状のいろいろな成分の固まり」であって、一つの成分のことではなく、あいまいな意味付けです。
そのため、紙巻きたばこにおけるタール量とは、「煙から採集できた粗タールから水分とニコチンを差し引いたもの」と財務省の通達により決められています。
ただ、ウィズ2から発生するのは、煙ではなく、水蒸気のため、そもそも紙巻きたばこと同じように比較することが不可能です。
その代わりウィズ2では、タバコにおけるタールに含まれる、人体に害を与えそうな「健康懸念物質」を9種類ピックアップしてそれぞれの量を公開しています。
ウィズ2の健康懸念物質の量は?
ウィズ2のサイトでは、紙巻きたばこと比較したウィズ2の健康懸念物質量が公開されています。(公式サイト)
有害物質量は、紙巻きたばこと比較するとウィズ2は、95~99%オフとのこと。
ただし、全く入っていない訳ではありません。
量は少ないとはいえ、ウィズ2の蒸気には、ニコチンやタール以外にも、様々な害を与える物質が含まれています。
特に、WHO(世界保健機関)が健康リスクの観点から含有量の低減を優先して推奨している9つの物質が規定されているため、高温型加熱式タバコのプルームXと比較しながら9つの健康懸念物質を比較してご紹介します。
物質名 | ウィズ2 | プルームX |
---|---|---|
銘柄 | メビウス・マイルド | メビウス・リッチ |
アセトアルデヒド | 0.0219ug/puff | 9.64ug/puff |
アクロレイン | 0.00817ng/puff | 0.253ng/puff |
ベンゾピレン | 0.00262ug/puff | 0.0479ug/puff |
ベンゼン | 0.00439ug/puff | 0.0105ug/puff |
1,3-ブタジエン | 0.00439ug/puff | 0.00264ug/puff |
一酸化炭素 | 0.00808mg/puff | 0.0203mg/puff |
ホルムアルデヒド | 0.0813ug/puff | 0.300ug/puff |
4-(メチルニトロソアミノ)-1-(3-ピリジル)-1-ブタノン (NNK) | 0.0116ng/puff | 1.20ng/puff |
N-ニトロソノルニコチン(NNN) | 0.0368ng/puff | 2.13ng/puff |
もちろん、銘柄によって差異はあると思いますが、ウィズ2の有害物質の発生量は、同じ加熱式タバコのプルームXよりも大幅に少ないこともわかります。
ニコチン、健康被害物質の発生量から見て、加熱式タバコを吸ってみたいけれども、極力害が少ない商品を探している方には、 ウィズ2はおすすめです。
ただし、量は少ないかもしれないが、決して無害ではありません。
吸いすぎはもちろん、周りへの配慮も必要といえますね!
ウィズ2は無害ではないので赤ちゃんや妊婦さんの周りでの喫煙に気を付ける
ウィズ2は、量は少なめといえ、紙巻きと同じような物質が含まれるため、特に赤ちゃんや妊婦さんの周りでの喫煙は控えることが必要です。
公式サイトでも、妊婦さん授乳中の方の使用は控えるように注意書きがあります。
プルーム・テック・プラス専用たばこカプセルはたばこ製品であることから、妊娠中・授乳中の本製品の使用はお控えください。
ウィズ2には、血管を収縮させて血圧が上昇するニコチンも、軽い紙巻きタバコと同じくらい発生されています。
副流煙が発生する観点から、周りで赤ちゃんや妊婦さんがいるシチュエーションでの喫煙も控えた方がいいですね。
まとめ
ウィズ2の害についてJT公式サイトで掲載されている内容をもとにまとめてみました。
結論ですが、ウィズ2は、紙巻きたばこや他の高温型加熱式たばこと比較するとニコチン量や、健康懸念物質は少ないけれども、無害ではありません。
改めて、ウィズ2喫煙時に発生する有害物資を整理をすると、
- ニコチン:紙巻きタバコの「メビウス・スーパーライト」とほぼ同量の発生量
- タール:燃焼しないので発生しないが、9つの健康被害成分が発生
ニコチンは紙巻きタバコと同じくらいの量は発生しますし、有害物質も少ないけれどゼロではないので、喫煙シーンは考え、吸いすぎには注意しましょう。
実際にウィズ2を使用した感想はこちらにまとめていますので、ぜひご覧ください!
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また、以前の機種「プルームテックプラスウィズ」との違いはこちらのページでまとめているので、違いが気になる方はこちらも合わせてご覧ください!
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