こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!
今回は、アイコスイルマの互換機で、一度吸ったたばこスティックを2度吸いできるというFasoul Q1(ファソウル)を実際に使ってみたレビューをご紹介したいと思います!
しばらく使ってみた全体的な感想としては、レギュラー、メンソールとも、ある程度の吸いごたえを保ったまま二度吸いできるアイテムでした!
しかし、持ちが若干短いこと、完全な味の再現は難しいこと、体に悪そうな要因もあるので、メリットデメリット含め、気になる方はご覧ください!
Fasoul Q1とは?値段や特徴、スペックを解説
Fasoul Q1は、香港のGEEK MIRACLE LIMITEDが販売するアイコスイルマと互換性のある加熱式たばこデバイスで、値段はAmazonで2,860円で販売されています。
アイコスイルマ互換機とは、IQOSの製造販売元であるフィリップ・モリス社の許諾を受けていない非公式の製品で、専用タバコであるテリア、センティアが吸えるデバイスです。
非公式品のため、使うのは完全自己責任となりますが、これまでにもIQOSの互換機はたくさん発売されています。
しかし、Fasoul Q1が他の互換機と違うところは、一度吸ったスティックを再利用して吸えることにあります。
二度吸いできるメカニズム
Fasoul Q1がなぜ二度吸いできるかといえば、加熱方法がIQOS公式デバイスと違っていることにあります。
アイコスイルマの加熱方法は、内側加熱といって、スティックの中心部に内蔵された金属片をIHで加熱することで周りのタバコ葉から蒸気を発生させています。
対してFasoul Q1は、スティックの巻き紙の上からヒーターで加熱する外側加熱方式です。
これによって、最初に吸ったスティックの外周部に加熱しきれずに残ったタバコ葉を再加熱することで二度吸いできるようになっています。
ある意味吸い殻の有効利用となるわけで、理屈的には普通に吸えそうに思えますね!
Fasoul Q1の基本スペック
Fasoul Q1は、IQOSイルマ専用タバコ「テリア」「センティア」のみに対応しています。
プルームXやグローは、タバコのサイズが違いますし、どちらも外側加熱なので、吸えたとしても、蒸気がかなりでにくくなると想定されます。
一本の喫煙は16吸い(パフ)、もしくは最大で4分間(244秒)吸うことができ、吸い終わると自動で電源が切れます。
1本あたりの吸引回数は2回多いですが、時間は2分ほど短くなっています。
大きさは、高さ69mm、横28mm、奥行53mmと、手のひらにちょうど乗るくらいのサイズ。
重さも71gとアイコスイルマワンの65gとほとんど同じくらいですが、体感上はイルマワンよりも全然軽いです。
値段 | 2,860円 |
---|---|
サイズ | 28mm✕53mm✕69mm |
重さ | 71g |
充電ポート | USBタイプC |
定格入力 | 5V/2A |
バッテリー容量 | 1100mAh |
加熱完了時間 | 手動加熱 25秒 |
1本の喫煙時間 | 16パフか245秒まで |
Fasoul Q1はコンビニで売ってる?販売店はどこで売ってる?
Fasoul Q1は、現在Amazonで2,860円で販売されていますが、コンビニなど他の販売店では売っていません。
コンビニで売っている加熱式たばこのデバイスは、IQOS、プルームX、グローの公式デバイス品のみで、非公式のデバイス自体が販売されていません。
コンビニ以外のたばこが売っている販売店でもFasoul Q1は販売されていることはなく、ネット通販のみで買うことができます。
Fasoul Q1の販売店は、次のサイトを参照してください。
Fasoul Q1で実際に吸ってみた感想
では実際に、Fasoul Q1を吸ってみて、本当に二度吸いできるのか、検証してみました。
IQOSの複数の銘柄を試してわかった感想として、キック感は、最初に吸ったときとほぼ同じレベルに感じることができます!
公式デバイスで二度吸いしたときのような変な味でたばこ感のない蒸気ではなく、雑味などもかなり少なく、まずいとも感じません。
しかし、6~7回吸ったらほとんどタバコ感が失われ、さらに、味わいやコクは1回目よりも少なくなるなど、完全に代用できるものではありません。
吸い殻を持ち運ぶ必要もあるため、たまたまタバコを切らしたときの代用や、少しでもコスパを良くしたい方といったニーズには十分使えるアイテムだと思います。
ここからはレギュラー、メンソールそれぞれの感想についてご紹介します。
レギュラーの場合
Fasoul Q1を使って「テリア レギュラー」「センティア クリアシルバー」「テリア スムースレギュラー」など人気のレギュラー銘柄で吸ってみました。
どの銘柄でもほぼ共通なのですが、加熱が終わって最初の1吸い目はかなり強いキック感を感じることができ、思わず「おおっ!」とうなってしまう吸いごたえを感じることができました。
純正のアイコス本体で二度吸いすると、キック感は感じず、イヤな焦げた匂いが目立っていたのでこの違いは一目瞭然です。
ただ、銘柄ごとの香りや味といったものは、内側加熱のようにタバコ葉を直接熱していないせいなのか、あまり風味を感じるところまではいきません。
また、最初は勢いが良かったキック感も2回、3回と吸うごとにかなりのペースで失われ、6~7回吸うとほとんどただの蒸気を吸っている感じになってしまい、実用性からみると、1回目の半分くらいの持ちと考えたほうが良さそうです。
2度吸いまではいかないものの、1.5吸いくらいと考えて吸えばそれなりにメリットがあるのではと思います。
メンソールの場合
続いて、「テリア メンソール」「センティア・フロストグリーン」「テリア オアシスパール」などのメンソール銘柄で試してみました。
最初に吸い込んでみると、やや雑味を含みますが、レギュラーと同様、しっかりとしたキック感とともに、メンソールも1回目と同様、はっきり感じ、吸っている感は高いですね!
こちらも6回くらいを境目に急激にキック感が消失してしまい、急に吸いごたえのない蒸気になってしまいます。
ただ、メンソール成分はまだ残っているようで、勢いを少なくなるものの、冷たさは多少ではありますが最後まで感じることができます。
オアシスパールなどのカプセル入りメンソールの場合も、味こそかなり少なくなりますが、香りの部分は割と残るのも特徴です。
二度吸いを深く楽しむならメンソール銘柄のほうがより実用的と言えそうです。
Fasoul Q1で一本を吸ってからイルマで2度吸いした場合
今度は逆にFasoul Q1で1本目を吸い、アイコスイルマで2度吸いを行ってみます。
Fasoul Q1では、さすがに1本目だけあって最後までキック感は持続し、2度吸いの時のように半分で風味が失われることがありません。
ただし、タバコ葉を直接加熱していない外側加熱のため、味や香りは純正デバイスに比べ、弱くは感じてしまいますね。
また、この吸い殻を使ってイルマで2度吸いをすると、最初から蒸気があまり発生せず、味や吸った感がほとんどありません。。
逆向きで2度吸いすることは逆にタバコがもったいないといえるでしょう。
Fasoul Q1は体に悪い?
Fasoul Q1を吸うことは体にとって悪影響を与える情報やエビデンスは、現在のところ公開されていません。
しかし、IOOS公式のデバイスの内側加熱とは違う、外側加熱のため、IOOS公式が想定する以外の体に悪い有害物質が蒸気内に発生している可能性は否定できません。
IQOS公式では、喫煙時に発生するニコチン量や、タールに含まれる有害物質の量をデータとして一部公開しています。
こんにちは、リラゾの自称・加熱式たばこマイスター、パパ中西です!加熱式たばこ「アイコスイルマ」のテリア、センティアのたばこには、ニコチン、タールが含まれています。しかし、紙巻きタバコでは必ず書いてある「ニコチン、タール量」が[…]
ただし、これはあくまでIQOS公式デバイスに搭載されている内側加熱の場合であり、巻紙の上から加熱する外側加熱の場合、これとは違う物質が含まれている可能性があります。
実際、吸い殻を比べてみると、Fasoul Q1で二度吸いした後は、1回目と比べて巻紙部分がかなり焦げていて、この焦げはタールの発生を意味しているため、なんらかの有害物質が含まれている可能性は高く、内側加熱と全く同じとは言えないと思います。
また、吸い殻を二度吸いすることを前提にした場合、一度加熱して焦げたタバコ葉をさらに再加熱することになるため、その分蒸気に含まれるタール量も増えます。
明確なエビデンスはないものの、体への悪さを心配する方は控えたほうが良いかもしれません。
Fasoul Q1のメリット
一通り使ってみて感じたFasoul Q1のメリットはこちらです。
- 1回目の半分くらいは二度吸いできる
- 充電切れや故障時の代替機としても使える
- 本体の値段が割安
- 喫煙時間のリアルタイム表示がわかりやすい
一番の特徴である、二度吸いは、実用上喫煙回数は6~7回程度になりますが、出てくる蒸気はキック感がしっかりしており、吸った感はそこそこあります。
吸い殻をあますことなく有効利用できるので、できるだけタバコ代を削減したい方は使ってみても良いかもしれません。
また、二度吸いでなくとも普通に使えるので、公式デバイスの充電切れや故障時の代替機としても使えそうです。
本体の値段も円とそれほど高くなく、喫煙時間、パフ回数がリアルタイムでデジタル表示されるのは地味に便利で公式デバイスにも搭載してほしいと思いました(笑
Fasoul Q1のデメリット
反面、使ってみて感じたFasoul Q1のデメリットはこちらです。
- 二度吸いできる時間が短い
- 外側加熱のため、風味が落ちる
- 普通に吸っても喫煙時間は短い
- 外出利用にはやや難あり
二度吸いについては、そもそも吸い殻ですし、純正の仕様とも違うため仕方ない部分もありますが、実質6~7吸い程度のため、吸い殻がある程度溜まったときに何回か使う程度のデバイスになると思います。
また、公式の内側加熱と違う外側加熱のため、普通に新品のスティックを使った場合、香り、コクなどは確実に風味が落ちていることが感じられます。
最大喫煙時間も4分程度と公式に比べて短く、メイン機としても使うのは少々物足りないスペック。
最初はアイコス公式デバイスを使って、吸い殻が溜まったときに使う程度が一番良いかもしれません。
外出して使うのは、吸殻入れも同時に持ち運ぶ必要もあるので、基本自宅利用が中心になるのではないでしょうか?
Fasoul Q1の使い方レビュー
Fasoul Q1の使い方はとても簡単で、ボタンも一つ、画面の表示内容も多彩で、喫煙時間やパフ回数、加熱時間が1秒単位でデジタル表示されます。
Fasoul Q1の側面は、喫煙時にのみ表示されるLED画面となっており、動作ステータスはすべてこの画面で把握することができます。
底にはひとつボタンがあり、ここを長押しすることで加熱がスタートします。
意味さえ覚えれば簡単に使うことができ、実際に使っていても操作方法は優れているといえます。
タバコを吸う場合はスティックを入れて、底にあるボタンを2秒間長押しすると、LED画面が表示され、加熱が開始されます。
上の数字が残り喫煙本数、下が加熱完了までの時間がカウントダウンで表示され、真ん中の雷アイコンは、残りのバッテリー残量を5段階で表示しています。
加熱が完了する25秒間の間はこの画面が表示されます。
加熱が完了すると、軽い振動が起こり、今度は上が残りのパフ(吸引)回数、下が喫煙経過時間に切り替わり、1秒ずつカウントアップしていきます。
残り、4回、もしくは200秒を超えると、軽く振動が起こり、上の炎アイコンが点滅し、244秒ほどで自動で電源が切れます。
その前にパフ回数が残り0回になっても自動で電源が切れます。
ボタンが底にあるのが若干違和感がありますが、加熱時に使う程度ですし、実用上操作しにくいことはありませんでした。
ただし、スティックを途中で引き抜いた場合、自動で終了することはなく、そのまま空焚きされるのでボタンを再度押して自分で止める必要があります。
充電方法
Fasoul Q1は一回のフル充電で約15本吸うことができ、充電端子はUSB-typeCとなっています。
充電器やケーブルは付属しておらず、ノートPCなどのUSB機器やUSB充電器を自分で用意して充電します。
Fasoul Q1の充電方法は、底面にUSBケーブルを接続することで充電できます。
USB-typeCのプラグや、定格入力の5V-2Aはアイコスイルマの仕様と同じなので、アイコスで使っている充電器とケーブルをそのまま流用することができます。
フル充電までの時間は、当サイトでの実測によると約105分かかりました。
壊れた場合には、故障内容がLED画面に表示されるので、説明書に対処方法が書かれています。
まとめ
Fasoul Q1を実際に使ってみてのレビューをご紹介しました。
大きなメリットである二度吸いは確かにでき、IQOSの吸い殻を有効利用したい方は一度試してみてもいいかもしれません。
しかし、どの銘柄でもだいたい6~7回くらいしか吸えず、また風味もかなり落ちることから、完全に二度吸いできるわけではありません。
メイン機として使うには少々物足りないスペックで、節約目的や、タバコを切らしたときの応急処置的な使い方ならかなり使えるアイテムだと思います。
フルに二度吸いできるわけではないですし、また体への悪さを心配される方は、明確なエビデンスはありませんが、控えたほうがよいかもしれません。